MakeShopをはじめとする多機能な国産ECカートで「使いにくい」と感じるとき、その原因の多くは、機能が足りないのではなく、使いこなせていないことにあります。
多機能であるほど管理画面の情報量は増え、慣れないうちは「どこに何があるか分からない」と感じやすい。でもそれは、裏を返せば機能は揃っているということでもあります。今回は、乗り換えずに不満を解消する道を書きます。
「使いにくい=機能が無い」ではないことが多い
多機能カートは、メルマガもクーポンも標準で持っていることがほとんどです。「楽天と操作が違って慣れていないだけ」というケースが大半です。
たとえば、こうした機能は標準で備わっていることが多いです。
- メルマガ:顧客のグループ分け(セグメント)配信、ステップメール
- クーポン:商品ごとの設定、利用回数や有効期限の制限
- ランキング:売れ筋商品の表示
まずやるべきは、「無い」と思い込んでいる機能が、本当に無いのかを確認することです。多くの場合、すでにあります。
ランキングの自動表示も標準機能でいけることが多い
「売れ筋ランキングを自動で出すには、有料オプションが必要」と思われがちですが、これも誤解のことがあります。標準のランキング表示機能で、集計期間や表示順(注文件数順・売上金額順など)を設定して売れ筋を出せるカートは多いです。
行動データをもとにしたAIレコメンド型の完全自動表示は有料オプションになりますが、ショップの立ち上げ期や中小規模なら、標準機能で十分です。年間で数万円かかる高度なオプションは、売上とデータ量が育ってから検討すれば遅くありません。
公式サポートを"無料で"使い倒す
多機能カートは、その複雑さを補うための手厚いサポート(アドバイザー相談・オンラインマニュアル・セミナー・AIサポートなど)を持っていることが多いです。月額料金に含まれていれば、追加費用ゼロで使えます。
コツは、「やりたいこと」を具体的に伝えること。「トップページをブランドのイメージに合わせたい」「リピーター向けにメルマガを送りたい」と相談すれば、どの機能をどう使えばいいか教えてもらえます。独学でマニュアルを探すより、はるかに速いです。
※無料サポートの範囲はプランによって異なる場合があるので、自分の契約プランで使えるかは事前に確認しておくと安心です。
デザインは「テンプレート→必要な部分だけ外注」
「今のデザインが古い」「ブランドに合わない」という不満も、いきなり全面リニューアルする必要はありません。
多機能カートはデザインテンプレートが豊富で、HTMLの知識がなくても、カラー・ロゴ・バナー・パーツ配置の変更だけで印象を大きく変えられます。まずはテンプレートで、理想にどこまで近づけるかを試してみる。
その上で、どうしても「完全に独自の世界観」にしたい部分だけ、HTML/CSSを部分的に外注する。最初から全ページを作り込む必要はありません。コストを最小限に抑えながら、見栄えは大きく改善できます。
まとめ:乗り換えの前に、やることがある
多機能カートの「使いにくい」は、次の順番で多くが解消できます。
- 標準機能の棚卸し(無いと思っていた機能が、実はある)
- 公式サポートの活用(やりたいことを具体的に相談する)
- テンプレートでデザインを刷新(HTMLなしでも印象は変わる)
- どうしても必要な部分だけ外注
ここまでやって初めて、「それでも足りないか」を考えればいい。乗り換えコストをかける前に、できることは意外と多いのです。
そもそも乗り換えるべきかの判断軸は 「ECカートが使いにくい」で乗り換える前に|後悔しないための判断フロー に、なぜ自社ECは楽天より使いにくく感じるのかは 楽天が「使いやすい」のは当たり前|モールと自社ECカートの決定的な違い にまとめています。
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- ◀ 第1回|乗り換えで失敗しない判断フロー
- 第2回|モールと自社ECの決定的な違い ▶



